2014年「障害者権利条約」批准
第 30 条 ―テレビ番組・映画・演劇・その他の文化活動を享受するためのアクセスを享受できるよう措置を講じること(抜粋・要約)
2016年「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」施行
障害者の文化的生活の享受について環境整備等の合理的配慮をすること(要約)
映像バリアフリーの現状
現在、映像作品へのアクシビリティ保障は義務化(努力義務含む)されています。
すでに劇場公開映画やテレビ放送、Web動画配信などの分野では、映像のバリアフリー化が少しずつ進んでいます。
近年、メディア鑑賞の際のプラットフォームとして目覚ましい飛躍を遂げているのが、NetflixやHulu、Amazonプライム・ビデオ、dTV、U-NEXTなどの動画配信サービスです。中でもNetflixはオリジナルコンテンツに音声ガイドを付けて配信するというサービスを展開しており、特にアニメファンの間からは絶大な支持を得ています。
配信会社や素材によって仕様は異なりますが、スマートフォンやその他モバイルデバイスに動画をダウンロードして、外出先でも映画やドラマ、アニメなどの映像コンテンツを手軽に楽しむことができるというのは強みでしょう。スマホなどのモバイル機器で動画を楽しむ視覚障害者も増えてきていますので、今後の音声ガイド普及のために大きな役割を果たしてくれるのではないかと思われます。
問題点
しかし、音声ガイド付与に比較的積極的なNetflixでさえ、5,000~6,000あると言われているコンテンツ中、実際に音背ガイドが付いているのは40作品少々と、全体に1%にも満たない程度です。
また、主にPCやモバイルデバイス経由での視聴が多いという特徴から、操作性というのも改善が望まれるポイントです。音声での操作や表示機能切り替え(色設定、反転表示など)への適応など、ハード面でのサポートも望まれるところでしょう。
見えない・見えづらいという視聴者層が、いつでもどこでも晴眼者と同じ機会を享受し、同じ感動を得ている状況とはまだまだ言い難い状況です。
そこには制作費の問題もさることながら、専門家が少ないということも原因の一つとしてあげられるでしょう。
音声ガイド専門の制作会社だからできること
音声ガイドを制作するうえで欠かせないのが原稿執筆と監修作業です。
素材の内容を正しく解釈する力や高度な日本語表現力、文章構成力などが求められ、単に映画が好きだから、福祉の仕事がしたいからという動機だけではクリアできない高いハードルがあります。
また、原稿の良し悪しを判断したうえで適切な監修や校閲ができるディレクター不足も非常に深刻な問題です。
常にディスクライバーやディレクターなどの人材不足に悩まされているのが現状です。
スタジオカナーレには、長年、日本語版制作現場で経験を積み、確固とした制作理念を持った優秀なディレクターや、さまざまなジャンルの素材で経験を積んだディスクライバーが制作スタッフとして揃っています。
また、何となく日本語として成立しているからという曖昧な観点ではなく、素材内容に基づき視聴者層を想定した日本語表現や文章構成、リサーチに裏打ちされた正確な情報、日本語としての正しさなど、音声ガイドを制作するうえで原稿質を論理的に判断、高めることができるスキルとノウハウを有しています。
音声ガイド、日本語吹替版制作受付時間 9:00 - 19:00 [※原則、土日・祝日除く]
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